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"浄化”する2012年
JOCA副理事長 渡邊 智恵子 年頭に当たりご挨拶をさせていただきます。 毎年年頭にはお題を決めています。 このお題は社員とともに分かち合い、お題を意識しながら日々の生活をして行こうという事で 7年前から実行しています。 今年は「浄化」です。 東北震災は私たち日本人の作ってきた1000年の生活、作ってきた物を全て洗い流してしま いました。震災直後は瓦礫の山、人間の作った物がゴミで、自然は形をいかようにも変え、 連綿とその営みを続けています。 震災から3ヶ月後に瓦礫の山に雑草が一面に広がっている光景を目にした時、自然からみると 人間のした事ってなんだったんだろう、そんな思いに駆られました。 今年は身も心も綺麗に洗い流し、改めて磨いていかなければならないと感じ、 「浄化」をお題にしました。 福島のいわきで今年から本格的にわたの栽培をして行こうと市民が立ち上がりました。 綿を栽培、農業を始め、それから糸を紡ぎ、生地を作り製品にして行く工業、それを流通して、 土地を浄化して行こうと有志が集まってきました。 そんな活動にJOCAとしてもサポートをする事を考えています, 疲弊してしまった日本の繊維産業の復興と東北復興が一緒に出来ないものかと 模索をしているところです。 そんな大きな夢を見つつ、小さな事からコツコツとが信条の渡邊は、昨年スタートした 東北グランマのクリスマスオーナメントの第二弾を考えています。 それは東北グランマが心を込めて全ての人たちの幸せを祈りながら作る「幸せお守り」です。 2月末には販売です。 3.11を皆の心に刻み共に復興をして行こうとする証しにしていきたいです。 今年も皆さんとともに幸せを!
コットンが紡ぐ素敵なプロジェクト
JOCA顧問 作吉 むつ美 東北グランマのXmasオーナメント 「あ、あれ!今年5月にいった海岸だ!」 震災時の津波で、数軒の家々が跡形もなく消滅していた海岸だ。残っていた建物も無残な 姿だった。目の前にあるのに、まるで虚構の世界にまぎれているのかと思うような造形のも のばかりだった。出かける前、どれだけTVで映像をみても、どこか作った風景のような気が していた。そう思いたいからだったのかもしれない。でも、目の前にあっても、ほんとうにそこ にあるのに、実感を通り越して、ただただ、目を点にしていた。 その衝撃も薄らいでしまっていた先日、NHKで“東北グランマのXmasオーナメント”の企画 を紹介していた。オーナメントの作り手たちが徐々に力を取り戻し、一人は海にもどっていく。 JOCAの総会時の講演で、久米繊維工業の久米信行さんが「とにかく、自分ができると思った ことを始めること、動くこと」が大事だと言われていた。なるほど、と思ったけれど、身近に見本 がある。アバンティの渡邊智恵子さん(JOCA副理事長)は、すぐに行動に結びつける方だ。 この東北オーナメントの話を熱心に話されたとき、渡邊さん、すごいよ、すぐに動いているな、 などと思っていた。でも正直いうと、その企画にあまり興味をいだけなかったので、特にそれ 以上の関わりはもとうとしなかった。 「あの針仕事がなかったら、もう一度海の仕事にむかおうとはしなかっただろう」 この言葉は、私を打ちのめしてくれた。 http://www.avantijapan.co.jp/xmas/xmas2011.html 東北コットンプロジェクト 200%、やる気がなかった。もう農業をやれないと思っていたけど、このおかげで力が少し ずつ沸いてきた」「家も、農作業用の機械も何もかもない、というところにきた企画。一も二 もなくとびついた」 こちらは、東北コットンプロジェクトである。震災後に、大正紡績の近藤健一さん(JOCA理事) が、塩害に苦しむ海岸沿いの田畑で、コットンを栽培してもらおうということになったとおっしゃ っていた。できた綿を糸にして、製品化していくんだと、様々なアイデアをお持ちのようだった。 それを聞き、コットンの栽培に気温は大丈夫か…などと心配しつつも、田畑が回復するよう、 成功を祈っていた。こちらも、TVで放送されたのを先日みたのだが、9月の台風で浸水した畑で の収穫は、ごくわずかのようだった。しかし、アパレルほか、長いスパンでの産地支援を、業務 のなかでできると、力強い言葉で、生産者たちに次の作付への強い意志を生まれさせていた。 http://www.tohokucotton.com/ 一人ひとりができることは、たいしたことはないかもしれない。1000、10,000の単位で 動かないと、大きな動きにはみえないかもしれない。けれど、動く人は、一人ひとり、なのだ。 それぞれ、どうにかこうにか、生きていく。そこにある出会い、ちょっとした支えで、前をむいて、 一歩を踏み出せる、ということもある。 師走に入り、完全に冬到来という季節になったけれど、このふたつのコットンをめぐる プロジェクトが、暖かな熱を届けてくれた。 2012年、私も、自分ができることを始めることに、躊躇なくすすみたい。
JOCAアーティストTシャツ・プロジェクト
JOCA理事 久米 博康 1995年にスタートしたJOCAアーティストTシャツ・プロジェクト。 当時は未だオーガニックという言葉さえ、一般にはあまり普及していなかった時代。 しかも食料品でもないオーガニックコットンの普及啓蒙活動は、なかなか難しいものでした。 そのような状況の中、 「オーガニックコットン生産量を増やして、きれいな地球を子ども達に残してあげたい。」 という熱い情熱を持つ渡邊智恵子さん (日本におけるオーガニックコットン紹介の先駆者、現JOCA副理事長) の発案によって、PR、コミュニケーション、ファンド・レイジングのツールとしても役立つ オーガニックコットン製Tシャツを使用したプロジェクトが生まれました。 渡邊さんからの呼びかけを意気に感じ、まず国内外のアーティスト11名のみなさんに、 ボランティアにてご賛同、ご参加いただきました。 その後もおかげさまで、隔年に約10名のさまざまな分野でご活躍していらっしゃる アーティストのみなさんのご協力を得て、16年目の現在では90名となりました。 90名それぞれのメッセージがこめられた素敵なデザイン、 そしてオーガニックコットンの風合いを活かした生成りのこのTシャツは、 JOCAのオーガニックコットン普及啓蒙活動の大きな力となっています。 ぜひこの機会に、珠玉のアーティストTシャツの詳細をJOCAホームページ内の 紹介ページにてご覧くださいませ。 90 ARTISTS ORAGNIC COTTON T-SHIRTS
国際綿花諮問委員会の論説「綿花生産のいろいろな取り組み」を解説
JOCA顧問 森 和彦 先日、ある出版社からJOCAへの取材で、「オーガニック・コットン以外にも綿花栽培にはいろいろな取り組みがあるようですね」、と質問されました。私も昨今いろいろな取り組みがあると聞いていますが、正確に答えられるほどの知識がありませんでした。その時は特に具体的な質問はなかったのですが、機会があったら勉強しておこうと思っていたら、国際綿花諮問委員会の常任委員会(2011年2月3日ワシントン)の付属文書にこの論説がありました。 国際綿花諮問委員会 (ICAC, International Cotton Advisory Committee)は、世界40カ国の綿産国と綿花消費国の政府が参加する国際機関で、本部はアメリカのワシントン、世界の綿花生産、綿花消費、貿易や在庫、技術などの調査研究と、その情報を世界に供給しています。また綿花や綿製品に関する諸問題の国際的な討議の場を提供しています。この論説ではICACとしてはいろいろな取り組みを歓迎するけれど、問題点も指摘しています。 JOCAの中にいるとコンベンショナルに対してオーガニックは、という角度で綿花を見てしまいますが、たまには視点を変えて、綿花全体からオーガニックを含むこのような綿花生産への取組み、イニシアチブについて概観しておくのも必要かなと思い、私の勉強のために日本語訳をしてみました。中にはフェアトレードのようにオーガニックとセットで良く使われているものもあります。 続きはコチラ
vol.14 コットンが紡ぐ素敵なプロジェクト (作吉 むつ美)
vol.13 JOCAアーティストTシャツ・プロジェクト (久米 博康) vol.12 国際綿花諮問委員会の論説「綿花生産のいろいろな取り組み」を解説 (森 和彦) vol.11 大震災を経てあらためて安全を考える (竹内 宏規) vol.10 オーガニック・ビジネスーアメリカでは? (日比 暉) vol.9 繊維のリサイクル(渡邊 智恵子) vol.8 広がる有機と認証制度 (作吉 むつ美) vol.7 綿花栽培に農薬はどれほど使われているのか? (日比 暉) vol.6 今の世界でオーガニック農業はどのような位置付けになるのか (森 和彦) vol.5 オーガニック・コットンとサスティナブルな関係を (久米 博康) vol.4 豊かな四季の彩りに (幕内 宣文) vol.3 綿花栽培に関わる環境技術 (竹内 宏規) vol.2 エシカル・ファッション (渡邊 智恵子) vol.1 オーガニック・コットンの栽培は、CO2の排出を減らすことができます (日比 暉) ------------------------------------------------------------------------
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